十字架の道行

十字架の道行とは、イエスの死刑判決から十字架上の死、そして、墓に納められるまでの出来事が描かれた絵画や彫刻などの前で祈りながら、順次回っていくことでイエスの受難をしのび黙想するものです。ひとつ一つの出来事は、「留(りゅう)」と呼ばれています。

エルサレムには古くから、イエスが十字架を背負って歩んだ道を巡礼者がたどるという習慣があり、やがて、ゆかりのある場所に記念碑や聖堂が建てられるようになりました。

エルサレムを訪れることのできない人から、同じように十字架の道行をたどりたいとの声が聞かれるようになったことから、教会や修道院に各場面を描いた絵画や彫刻が設置されるようになり、現在の形になりました。

カトリック中央協議会から発行されている『十字架の道行』という小冊子の〈初めの祈り〉と〈結びの祈り〉に、「十字架の道行とは何か」が端的に示されています。

初めの祈り

主イエス・キリストは神の国の福音を告げ、人々の救いをまっとうするために十字架の道を歩み、復活の栄光に入られました。わたしたちも主の弟子として今、十字架の道をたどり、その苦難と復活の神秘を黙想します。

結びの祈り

いつくしみ深い父よ、今、十字架の道をたどったわたしたちは、あなたの愛の大きさを知ることができました。わたしたちが日々の生活のなかで、主キリストの生涯にならい、あなたと人々への愛をあかしして、永遠の復活の喜びにいたることができますように。

小平教会の十字架の道行

この聖画は1954年3月聖堂の献堂式に間に合わせて、磯野悦子さんを通してアルベルト・カルペンティール師(ドミニコ会)に依頼し、制作されたものです。聖堂の建て替えに際して磯野さんにお返ししましたが、新しく聖堂が完成した後、磯野さんのご厚意により1983年四旬節に先立って現在の位置に掲げられました。

アルベルト・カルペンティール師の略歴

アルベルト・カルペンティール / Albert Carpentier

1918年 ベルギー・アントワープ生まれ
1937年 聖ドミニコ修道会入会
1949年 宣教師として来日
1950年 東京芸術大学で日本画を学ぶ
1958年 ベルギーに帰国、ベルギーアントワープ国立美術館でステンドグラスを学ぶ
2020年3月20日 ベルギーにて帰天(享年101歳)
https://www.op.org/life-of-the-order-2020/fr-albert-carpentier-died-in-antwerp/

◆参考サイト:
愛媛県松山市の聖カタリナ大学には「アルベルト・カルペンティール宗教画ギャラリー」があり、作品や経歴などが詳しくご覧になれます。
https://www.catherine.ac.jp/gallery

カトリック小平教会

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