新型コロナウイルス感染症に伴う小平教会のミサと行事の中止について
カトリック小平教会
主任司祭 小池亮太
国内における新型コロナウイルスの感染拡大のスピードを抑えられるかどうかの瀬戸際だという、三月の前半は過ぎましたが、「感染のピークがいつで、終息はいつなのか」は、まだ見通せていません。
また、世界各地で新型コロナウイルス感染症の拡大と重篤な症例の報告が相次ぎ、各国のカトリック教会はミサなどの中止を決めており、先日には、ローマ教区を含めイタリア全土のミサの中止も発表されました。
すでに東京教区では、〈注意喚起(第一次・第二次)〉、また、3月15日までの〈公開ミサの中止〉という対策を講じてきました。しかし、こういった状況に鑑み、さらなる感染拡大を抑え、多くの人の生命を守るために、3月15日以降の東京教区の対応は次のように決定されました。
1: 3月15日(日)から3月29日(日)まで、東京教区のすべての信徒を対象に、主日のミサにあずかる義務を免除します。
2: 3月15日(日)以降も当面の間、公開のミサを原則として中止します。
3: 結婚式と葬儀については、充分な感染症対策をとった上で、通常通り行います。
4: ミサ以外の諸行事に関しては、規模が小さい集まりを除いて、できる限り延期または中止するようにご配慮ください。実施する場合は、手指消毒はもとより、換気を充分に行い、互いの間隔を大きくとり、できる限り短時間で終了するように心がけてください。
この東京教区の決定を受けて、小平教会のミサなどについて以下のように決定しました。
【中止になる小平教会のミサと行事など】
・四旬節第3主日(3月14日・15日)ミサ・四旬節黙想会・運営連絡会
・四旬節第4主日(3月21日・22日)集会祭儀・四旬節ゆるしの秘跡
・四旬節第5主日(3月28日・29日)ミサ・大掃除
・金曜日(3月13日・20日・27日)ミサ
以上
菊地大司教が語ったメッセージの中に、次のような言葉があります。
「この困難な時期にあって、わたしたちは祈りの力をあらためて認識したいと思います。普段のように皆が主日に集まることができなくても、洗礼を受けた一人ひとりは主イエスの体の一部としてつながっていることを思い起こしてください。わたしたちはそれぞれの場で祈りを捧げるとしても、その祈りは個人的な祈りではなく、教会共同体の祈りとして捧げられています。」
ミサが中止になったとしても、「主日に祈りを捧げる務め」が無くなるわけではありませんから、各自は教会共同体との一致のうちに、主日には祈りの時を持つように務めてください。大司教司式による主日のミサがインターネットで配信されていますので、可能であれば、映像を通じて祈りの時をともにし、霊的聖体拝領を受けることをお勧めします。
小平教会共同体は「ミサにあずかって共に祈り、いのちの糧である御聖体を拝領することができない」ということで〈霊的な側面〉でのダメージを受けていることは確かです。しかし、それだけでなく、主日のミサが中止になることで〈経済的な側面〉でのダメージも受けています。つまり、「献金ができないことで、小平教会共同体はもちろんのこと、東京教区や日本の教会全体を経済的に支えることができなくなっている」ことも、心の隅に留めておいていただきたいと思います。
最後に、今回の決定には「3月15日(日)以降も当面の間、公開のミサを原則として中止します」とありますが、3月30日以降の東京教区の対応については、医療専門家の助言をいただきながら、状況を見極め、3月23日頃に菊地大司教より発表される予定です。
小平教会としての対応も、その発表を受けて、あらためて決定し、お知らせいたします。
付 録
〈霊的聖体拝領の祈り〉
聖なる父よ、
あなたが私の心に住まわせられた聖なるみ名のゆえに、
また、御子イエスによって示された知識と信仰と不滅のゆえに、
あなたに感謝します。
とこしえにあなたに栄光がありますように。
全能の神よ、
あなたはみ名のためにすべてをつくり、また、人々があなたに感謝するため、
御子によって霊的な食べ物と永遠のいのちを与えられました。
力あるあなたに何にもまして感謝します。
とこしえにあなたに栄光がありますように。アーメン。
(カルメル会『祈りの友』より)